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自然の力で、ここちよく暮らす~ZEHのはなし~

石牧建築オリジナル「ISソーラー」は、冬は太陽光発電システムの発電時に発生する熱を送風機を利用して室内に取り込み、夏は床下の蓄冷スペースに蓄えられた空気を室内に送り、屋根からの熱い空気は送風機を用いて外に排出するシステムです。

「ISソーラー」の開発を技術面でサポートいただいた(株)吉岡で顧問を務める石川修氏と当社担当者・佐原広祐が、開発の道のりや「ISソーラー」に込めた想いを語ります。

より快適な住環境をつくるための、ゼロエネルギー住宅

—「ISソーラー」開発のきっかけは?

(佐原)近年のエコや省エネの流れで、どこのハウスメーカーでも「ゼロエネルギー(ZEH)住宅」として太陽光発電を商品に取り入れています。一方で、太陽光発電した電気を売ってもうかる時代も過ぎ去りつつある、というのが最近の現状です。
こうした大きな流れの中で、石牧建築として「ZEH住宅」を提案するにあたり、どんなシステムならばお客さまに自信をもっておすすめできるかと考えました。さまざまな要因を考慮した結果、「発電できる」という特定の機能よりも、「快適な住環境をつくるために自然エネルギーを使う」ということのほうが、長い目で見れば、より重要で意味があるという考えに至りました。

—「ISソーラー」の特徴は?

(佐原)当社では、太陽光パネルを屋根の上に載せるのではなく、「エコテクノルーフ®」という屋根そのものが太陽光パネルになっている素材を採用しました。屋根と一体型なので、漏水などのリスクも少なく、メンテナンスが比較的楽なこと、また、当社の大工がみずから設置できるなどのメリットがあります。
さらに、いろいろと検討を重ねていくうちに、屋根の下につくった通気層と床下スペースを、換気システムと組み合わせることで、今まで無駄になっていた太陽光の熱エネルギーも効率的に利用できることを思いついたのです。
このアイデアが、「ISソーラー」誕生のきっかけであり、最大の特徴になりました。

想いをカタチにした、石牧建築の「ものづくり」精神

—今回の石牧建築との「ISソーラー」の開発はいかがでしたか?

(石川さん)毎回、こちらが何か提案すると、思いもよらない角度から新しい提案が返ってきて、そのやりとりが新鮮でしたね。石牧さんや佐原さんから言われて、「なるほど、そういう考え方もあるのか」という発見の連続でした。
たとえば、床下での蓄熱についても、当初は設計に含まれていなかったのですが、石牧さんからのご提案で実現した機能です。

(佐原)そうでしたね。蓄熱用に何を使ったらいいかと考えて、最終的に石を敷き詰めることにしました。そのほかにも、専門の方からすると常識外れのことをたくさん言って、ずいぶんと困らせてしまったのではと思います(笑)。

(石川さん)そんなことはありません。私自身もいろいろと学ばせてもらいましたし、本当に良い刺激をいただきました。

—苦労した点、難しかった点は?

(佐原)やはり空調や換気という目に見えないモノを扱うことに慣れていないので、その点は「本当にこれで正しいのだろうか?」という不安がありました。機械設備という分野も、専門ではないので、ずいぶんと苦労しました。そんな中、石川さんやその他の専門家の方のサポートもあり、最終的には「これでできるはずだ」という確信をもって、プロジェクトを進めることができたのだと思います。
住宅も、それに使う素材も、すべては「ものづくり」だと思います。「ISソーラー」も、ただ既成の太陽光システムを入れるのではなく、石牧建築の「ものづくり」の1つとして捉えたことが、「太陽光の熱エネルギーを利用する」という新しいコンセプトのシステム誕生につながったのだと思います。

—石牧建築での、これからの「ZEH住宅」や「ISソーラー」の展望は?

(佐原)「ISソーラー」はあくまで住環境を良くするための、石牧建築としての提案だと考えています。その意味では、木の家の心地よさや、大工の手仕事の美しさと同じく、石牧建築のつくる家の魅力の1つです。
また、「ZEH住宅」そのものも、時とともに求められる機能などが変化していくと思います。そんな時代の流れもしっかりと見据えつつ、「石牧建築にしかできないこと」を常に考えながら、快適な住環境をつくる、より良いシステムを模索していきたいと思います。