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お知らせ

TOPICS & EVENT

【5月4日 5月5日 @遠鉄百貨店 POP-UP FOREST.】 開催しました

2024/04/20

【5月4日 5月5日 @遠鉄百貨店 POP-UP FOREST.】 開催しました [イベント開催のお知らせ]

【お知らせ】
GW期間中にPOP UP企画を開催致します。
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“浜松天竜の森が育む資源は、さまざまな形となって私たちの暮らしを豊かにしてくれる。”
それは僕らが普段から実感していることの一つです。
 
日常を街中で生活していると、なかなか出会えない
森について皆さんはどのくらい知っていますか?
 
天竜川沿いに何時間車で走ればヒノキの木に出会えるのか。
苗木から成長した丸太を伐採し、伐採したての木の水分を乾かし、製材するのに何年かかるのか。
手刻み加工するための道具は何を使い、どんな場所で行うのか。
手で持ち上げている材料の重さは?
切ったり削ったりしたときの香りや温度は?
DO YOU KNOW THE FOREST?
 
自分たちの森を知るって、なんかタノシイ。
このイベントが、そう感じるキッカケになれば幸いです。
 
今回の企画は、以前発売したヒノキ染めデニムの制作をきっかけに生まれました。
DENIM SELECTの岩倉さんと、JAPAN BLUE JEANSの佐瀬さんが作り上げた
〈ヒノキ染めデニム〉をまとって、会場に登場致します。
※ヒノキ染めデニムの受注販売は終了しております。製作ストーリーは過去投稿をご参照ください。
 
フジイチからは営業部の大内。
石牧建築からは広報担当の浅野。
実際に森に関わる職業に就く、20代の若者2人の目線から見た、FORESTをお届けします。
GWのラスト2日間、遠鉄百貨店さんにて天竜の森からはじまるモノづくりの面白さや、
その過程で見られる景色について、皆様にお伝えしたいです。
 
皆様のご来場を、心よりお待ちしております!
――――――――――――――ー
【入場無料】
森の資源の展示と紹介、販売&JAPAN BLUE JEANS商品の展示販売、コーヒーやお茶のサービスを行う予定です。
 
会場:遠鉄百貨店 新館6階 特設会場
会期:5月4日(石牧建築 浅野) / 5月5日(フジイチ 大内&石牧建築 浅野)
時間:10:00 ~ 19:00
 
天竜を舞台に、木を植え、育て、収穫し、製材、加工まで一貫して行う株式会社フジイチ。
彼らが繋いでくれた-木財-を、手刻み加工と設計アイデアをもって施工する石牧建築。
普段僕らが関わって、目の当たりにしている森の木は、香り高くて鮮やかで、面白い。
樹皮や丸太、建築で生まれた端材を集めて、百貨店のフロアに森を再構築。
目で見て、手で触れて、香りに包まれて、地元天竜の森を感じられる企画。
POP-UP FOREST.
 
JAPAN BLUE JEANS × DENIM SELECT ヒノキ染め「デニムのように
浜松天竜の森が育む資源は、私たちの暮らしをもっと豊かにしてくれる。
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石牧建築 標準仕様カタログ1 公開中

2023/07/07

石牧建築 標準仕様カタログ1 公開中 [遠州に暮らす:手刻み大工と設計部の日常]

最もリーズナブルで簡潔な住まいを作るために石牧建築が良いと思うアレコレ。 地域の環境と職人とお財布に優しい仕様をお勧めしています。

最もリーズナブルで簡潔な住まいを作るために石牧建築が良いと思うアレコレ。 
地域の環境と職人とお財布に優しい仕様をお勧めしています。

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石牧建築仕様カタログ1
高画質でご覧になりたい方は、以下のリンクよりPDFをご覧ください。

https://www.dropbox.com/scl/fi/c6sbxj2jtmlbgks14yma4/230423-CATALOG.pdf?rlkey=kuhud99iexrbe357t9io2r8sp&dl=0

SNSの発達により、情報がありふれた昨今では
皆様が家づくりを行うにあたり多すぎる情報が目に入るようになりました。
もちろん、皆様の思う住まいを建てるために様々な情報を集めて
理想の住まいを探求することは面白く、一生のうちの最大の買い物を行うにあたり準備は多いに越したことがありません。

ただし、石牧建築のように
手刻み大工と地域の職人さんの手で建てる家づくりには様々なステークホルダーも存在します。
輸送距離や、使用されている材料。もちろんコストも関係しています。さらには、生産過程における思いや歴史なども。

石牧建築では
石牧真志を筆頭に数名の大工と、佐原広祐&西久保美和を中心とした設計部が、皆様の住まいづくりに尽力致します。
これまで家づくりを行ってきた経験と機転で皆様の思い描くライフスタイルを支え
素敵な住まいが出来上がるように手仕事を致します。

家づくりに悩む前に
まずはこれらの仕様をご覧ください。

カタログに記載されている情報の詳細については今後開催する完成見学会やヒアリングの機会に
お気軽にお尋ねください。
皆様とお話しできる機会を楽しみにしております。







P.S.
石牧建築スタッフの略歴についても今後どこかで紹介していきます。
皆様の家づくりを行う人間が何者なのか?
気になる話があれば是非、InstagramやTick tok等へDMをお送りください!

Instagram

石牧建築/ISHIMAKI KENCHIKU <運営者:浅野太智 他>  
@ishimaki_kenchiku 

石牧建築 大工チーム <運営者:合田武司 君澤ひかり 伊藤琢海 他>
@ishimaki_daiku

しましま設計室(西久保美和)  <運営者:西久保美和 他>
@4ma4ma_arc


Tik tok
石牧建築 大工チーム 
@ishimaki_daiku

石牧建築 SNS紹介

2023/06/21

石牧建築 SNS紹介 [遠州に暮らす:手刻み大工と設計部の日常]

皆様 こんにちは。
石牧建築スタッフ 浅野です。

石牧建築は 天竜の杉檜を中心とした日本の木材と素材を用いて家づくりを行っています。
その過程には、幾つものモノやヒト、͡コトとの関わりが存在しています。
その片鱗について、皆様に知っていただきたく思いHPのブログ等を更新してきました。

月一程度の頻度で更新してきたブログ。
最近はそれに加え、幾つかのSNSを用いて私達の仕事や、ヒトとその想い 材料や文化の後ろに隠れたストーリーなどを発信したいと考えています。
まだまだ発展途上な媒体ばかりですが、皆様のお役に立てれば幸いです。



Instagram

石牧建築/ISHIMAKI KENCHIKU <運営者:浅野太智 他>  
@ishimaki_kenchiku 

石牧建築 大工チーム <運営者:合田武司 君澤ひかり 伊藤琢海 他>
@ishimaki_daiku

しましま設計室(西久保美和)  <運営者:西久保美和 他>
@4ma4ma_arc


Tik tok
石牧建築 大工チーム 
@ishimaki_daiku



Pinterest
石牧建築/ISHIMAKI KENCHIKU
@Ishimaki_kenchiku



これからも遠州に暮らす皆様に 良き風を吹かす存在になれるよう日々積み重ねていきます。
SNSでのやり取りだけでなく
皆様にお会いできます機会を楽しみにしております。

作る作品、観る作品

2023/04/04

作る作品、観る作品 [遠州に暮らす:手刻み大工と設計部の日常]

 

こんにちは大工の君澤です

だいぶ暖かくなってきて
過ごしやすい季節になりました。
この寒くもなく暑くもない気温がずっと続けばいいのにと思っています。

最近は作品作りで 
やってみたかった行燈を作りました。

1番最初に作ったものを見ると
想像以上に見た目ゴツくなったりと
納得いくものができなかったので
全体的に寸法を変えて改善しながら
何個か作ってみました。

材の幅や高さの寸法が10mm5mm
少し違うだけで見た目が大きく変わるので
バランスが難しいです。

SNSなどいろんな人の作品をみていると
このやり方もありだな、面白いな。なるほど。
と思えるものがたくさんあります。 

そうやって他から学ぶのも勉強ですが
自分で考えたオリジナルのデザインや収まりで
ものを作るのが自分の今後の課題かなと思います。

他にも色々作って
この場で報告できるように頑張ります。

  

 

 

余談ですが
先日は地元の友達と4人でディズニーへいきました。

とは言いつつディズニーに詳しくないので
合田さんに色々教えてもらいながら
何作かディズニー作品を見てから行きました笑
おかげでより夢の国を堪能できた気がします

そのこともあり
最近はディズニー作品を見漁っているところです。
他におすすめの作品があったら是非教えてください。

 


Kimizawa.

 

 

 

 

 

 

 

暮らしの愉しみラボ02 

2023/02/14

暮らしの愉しみラボ02  [イベント開催のお知らせ]

まっとうな木の家を作るというコンセプトで日々住まいづくりに取り組んでいると

おなじように「本物」を目指すプロフェッショナルに出会います。




そんな出会いをすると、

私たちの木の家で 彼ら 彼女ら の世界とコラボしてみたい!

と思うことも多いのです。



そんなことから、弊社施工物件である「坂の下Rハウス」を会場にお借りし

暮らしを少し向上させてくれるイベントを定期的に(ゆるく)企画しようと思います。






***********

第2回のテーマは

「ゆるり」

吹きガラスやも木造住宅などを含めたモノづくりには
加工したときに生まれる副産資源である
端材がつきものです

浜松で生まれるモノやコト
それらに用いられる資源を余すことなく使い
暮らしを愉しむキッカケをつくる

便利な時代だからこそ
そんな風に改めて 足元に視線を落としてみると
面白いコトに出会えるかもしれませんね

今回は浜松市天竜区に <吹きガラス工房 瑠璃> を構える
栗原瑠璃華さん をお招きし
ガラスのカケラたちを身にまとえる形に変える
アクセサリーの制作Work shop 

石牧建築からは家具や造作を加工した端材から
多面体のパーツを用意しました

イヤリングやヘアピンにリングのような
心が煌めくアイテムや

ヘアゴムやチャームなど
可愛らしいアイテムも制作できます

皆様の暮らしに瑠璃(るり)を結ぶ
そんな機会をご用意し
ゆるりとお待ちしております

当日は同会場で
栗原さんの吹きガラス作品の展示販売も開催しております

暮らしに寄り添うガラスを眺めにご来場頂くのも
良いかもしれませんね

***********




【開催日】
2023年3月5日(日)


【開催時間】
10:00~16:00

※参加のためにご予約は必要ありません。
ご来場いただいた方から順にご案内致します。



【制作費】
¥1,000カラ/個
(パーツごとにお値段が少々変わります)

【会場】
浜松の中区 「坂の下Rハウス」

 ※詳細についてはMailでご案内申し上げます。
参加したいと感じた方は、
ご予約フォームの質問欄へ
参加希望の旨をご記入し ご連絡ください。

*
また、当日の参加状況把握のため
ご来場予定時間を教えて頂けますと助かります。

皆様のご来場をスタッフ一同楽しみにお待ちしております!



 








ばいせん

2023/01/19

ばいせん [遠州に暮らす:手刻み大工と設計部の日常]

新春と言ってもまた一段と寒くなってきました。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

僕の最近のブームは焙煎と媒染です。

焙煎と言えば珈琲の生豆を加熱して炒る事ですが
そんな焙煎を自分で手軽に体験できる店があるのを
思い出してそのお店に足を運びました。

店員さんから色々教えて貰いながら
豆の色や香りが次第に変化していくのを
楽しむ事ができました。

同じ豆でも煎り方変えるだけで別物になるのは
とても興味深いです。

焙煎したばかりの豆は炭酸ガスを放出させて
豆を落ち着かせると言いますが
焙煎させた当日、家に帰ってすぐ淹れてみて
その香りの強さに驚きました。

焙煎の方法は色々あるみたいでやってみたい。
観賞用ですがコーヒーノキも育ててます。

お次の媒染。

媒染と言えば布などを染めた時に
染め色を繊維に定着させる事を言いますが
木材も媒染できる事を皆さんはご存知ですか?

媒染液を使って木材の中に含まれる
タンニンという成分と反応して発色させます。

仕事上でも、材種問わず木材と他素材が触れて
発色しているところを目にします。
意図せず起きたこの発色は厄介ですが
石灰水(アルカリ性を含まない)を浸透させると
発色したところが元に戻ったりします。


媒染液を木材にも浸透させると黒い色に発色します。
個々の木材が持ってるタンニンの量や
媒染液の配合を変えていくと
青色、茶色等に染める事ができます。

木材其の物が持った力を借りて塗装とはまた違う
媒染ででた色味は上品にも感じます。

写真は媒染させたトレイや名栗の板
自分で焙煎したコーヒーと道具達
飼っているヒョウモントカゲ
コーヒーノキ、少し見えるアコギ
家の片隅の趣味スペースです。

どちらの『ばいせん』も
マイペースに追求していきたいです。

goda

お腹いっぱいの休日

2022/12/10

お腹いっぱいの休日 [遠州に暮らす:手刻み大工と設計部の日常]

こんにちは
大工の君澤です

先日フジイチできこりとして働いているお友達に誘われ、専務さん含め3人で山へ行き
枝打ち
と言われる作業をしてきました。

 

安全帯を付け、専用のハシゴと鋸を使い枝を切っていきました。

隣で作業していた友達は慣れた動作で
生えている細い枝に次々と足を掛けていき
懐かしの遊具の登り棒を思い出させるかのように
スルスルと上まで登っていきます。

まるで猿のよう笑

この枝打ちは、真っ直ぐ伸びた節のない綺麗な材を出す為にとても大事な作業です。
今回はヒノキを主に枝打ちしたのですが、
杉材になるとより節なしの材にするのが難しいのだとか。

 

今まで誰かが手を加えて手入れをしてくれた過去があってこその今の材料であり
こうしてこれから先何十年後も手入れをする人がいなければ綺麗な材はないんだよなと。

そう考えると
化粧材として節のない大きい杉材はもちろんのこと
綺麗な材料を普段から使わせていただけていることが
本当にありがたいな
と改めて思いました。

 

作業終了後は 
急遽専務さんのお家におじゃまして
ご飯をいただく事に。

外観の大きな丸太の捻組から伝わってはいたのですが中へ入ると木をふんだんに使った数寄屋の様なお家。

長押や建具など贅沢に柾目の材を使っていて
木舞天井や、船底天井、羽重ねの竿縁天井
障子も雪見障子で、ここもあそこもと
ずうずうしくも見とれていたら最終的にほぼ全部の部屋を見せてくれました笑 

ありがとうございます

 

そして座るや否や、専務さんのお母様手作りの
美味しいごちそうをたくさんいただき
暖かい空間に包まれ、たくさん笑い気付けば21時。
色んな意味でお腹いっぱいの一日となりました。

 

 

こうして材木屋さんとつながり
お互いの仕事の交流が出来ることは
とても素敵だな〜面白いな〜と。

これからも色んな景色を見れたらいいなと思います。

 

 

Kimizawa

 

 

 

 

 

 

いつまでもこれからも

2022/11/29

いつまでもこれからも [遠州に暮らす:手刻み大工と設計部の日常]

朝晩は気温が下がり、日が短くなり、今年も残すところあと1ヶ月となりました。
毎年、一年はあっという間だなと、この時期になると誰かしらに話しています。
先日休みをもらい実家に帰省しました。実家は築40年近くなり、色々な箇所に不具合が出始めてメンテナンスが必要になっています。両親は40年近く経った今でも綺麗に大事に家に愛着を持って暮らしています。
実家を建てた大工さんをはじめ、家に携わった人達はこのことを知ればとても嬉しいと思います。その時の流行りだったり、1番良いものを取り入れ、時代にあったものを作ることはとても大事なことです。それと同時に、何年経っても、どの時代でも格好良いもの、誰が見ても凄いと思えたり、飽きない愛着が湧くものを作ることが大事だと思いました。
両親がこれからも不自由なく暮らせるように、そしてこれからもっと好きな家なるように僕に出来ることは
やっていきたいです。           渡邊

茶会

2022/11/04

茶会 [遠州に暮らす:手刻み大工と設計部の日常]

森の工房ilboscoへ向かう道中の野山や
紅葉が日に日に鮮やかになってきました。

先日、人生初の茶会に行ってきました。
茶会といっても茶道の茶会です。

学生の頃、授業に茶道がありました。
当時の僕にとって茶道の作法や茶を点てて
茶菓子をいただく時間は特別なものでした。

茶道の先生から扇子をいただき
いつか機会があればと今日まで仕舞っていました。

ようやく出番がきました。

母が通っている茶道教室の先生からお招きいただき
浜松の茶室松韻邸亭の中にある
萩庵と言う茶室で開かれる茶会に行って来ました。

茶会当日、慣れないスーツに着替えて
いただいた扇子を持って開場へ向かいました。

茶室には躙口と言う小さい出入り口があります。
千利休が考えた「茶室では皆平等」と言う意味が
込められた
この躙口の入り方にも作法があります。

まず扇子を行く先に置き両手を畳に添え茶室内を伺います。手を握った状態で両手を畳に置き正座しながら内に入ります。扇子を進めて同じ様に前に進みます…(以下略)

亭主に挨拶し床の間を拝見した後席に着き、
お茶を点てている間、先生から挨拶と
床の間のしつらえ物の紹介をしてくれました。

茶碗や茶杓などの茶道具から
その他の工芸品に触れることが出来ました。
浜松にある根上がり松で作った香合が印象的でした。

茶室内部の天井は
客座は垂木竹の掛込み天井と網代天井。
手前座は竹天井。
場所に合わせて素材を変えていました。

香節の床柱に名栗の床框、
水屋も見させて貰いました。
納め方や素材の魅せ方勉強になりました。

茶道は美しくてとても奥が深いです。
次回の茶会もお誘いいただいたので
茶の湯を通して色んな人や物に触れていきたいと思います。

goda

桜軸の家

2022/11/02

桜軸の家 [委託投稿ページ]

「石牧さんの家を建ててほしい」。そうリクエストいただいて現地にお伺いしたとき豊かな自然を最大限に生かし、庭の桜の木をシンボルにしようと思いました。本当にお任せという真っ新な状態で家づくりをさせていただくことは、あまり機会がないこと。思い切り石牧建築らしい、私たちがご提案したい家を設計させていただいた、とても印象深い家です。
設計図をご覧いただいた際、「この家のネーミングは?」とキラキラしたした期待の目を向けられ、お時間をいただいて付けた名前が「桜軸のいえ」でした。桜の方向に軸を取り、その軸に対して直角に床板を張ることで目線が桜に向くように。桜を中心に空間が広がり、家族の幸せが広がるようにと願って。

石牧建築の家を気に入り、お任せで家を建てた鈴木様に家づくりのエピソードや暮らしの楽しさをうかがいました。


石牧建築 しましま設計室 一級建築士 西久保 美和

家を建てようと思ったきっかけは何でしたか?

ご主人
妻に「おいしいコーヒー屋さんがイベントに出店するから行かない?」と誘われて行ったのが、石牧建築さんの現場見学会だったんです(笑)。僕はその時、家を新築する気は全然なくて、ホントに家族でお出掛け気分でした。でも現地に行ってみたら、木をふんだんに使っていて、梁が見えたり漆塗りだったり、2つとない家だというのが随所に感じられました。良いな、こういう家に住みたいな、という気持ちが湧いてきました。そこからちょっと話を聞こうかという話になり、ローンのこともいろいろアドバイスやご提案をいただいて、家づくりが急に現実味を帯びてきたんです。そして、年齢的にも今しかない!と(笑)。
奥さま
私は、結婚したら自分たちの家がほしいとずっと思っていたので、その気になったらいいなーという下心があって誘ったんですけど、期待以上にその気になってしまって。ほとんど衝動買い(笑)。初めての見学会は『漆梁の家』ですごく良かったんですけど、次に見に行った『星乃家』もすてきでした。
ご主人
石牧建築さんの家を見て、ホームページを拝見させていただいて、マイホームの概念が変わりました。それまでは、目に入ってくる情報として、いろんなところが注文住宅とかうたっているけど、どうせABCの中から選択するくらいでしょ、似たかよったかじゃないの?と思っていました。それに、一番のPRポイントが地震に強いって、そんなの当たり前じゃないの?って。だから全く響かなかったんですよね。
奥さま
そうそう。地震に強いって、それって常識じゃないの?と。当たり前についてくるものだと思っていたから、私たちにとってはPRポイントにはなっていなかったよね。
ご主人
確かに。でもそういう素人の考えをしっかり受け止めてくれてるなと思ったのも、石牧建築さん。石牧建築さんで家を建てたいと思ってから、会社の考えとかを知りたいと思って、ウェブサイトとブログを隅々まで読み込みました。その中で一番心に響いたのは、社長さんのブログ。耐震性とか気密性とか、石牧建築さんの一番のPRポイントは機能性ではないのに、そこをしっかり説明していた。素人では分からないことも分かりやすく説明していたし、知識の深さもうかがい知れるものだったので、とても信用できたんです。デザイン性がすばらしくて、機能性もしっかりあって、おまけに大工仕事ってところも、僕としては非常に好感が持てました。

どのように家づくりが進んだのですか?

西久保
設計を始める前に、『おうちノート』というヒアリングシートのようなものがあって、住みたい家のイメージや、どんな暮らしがしたいか、どんなお部屋や間取りが欲しいかなど記入していただくんですが、鈴木様はびっくりするほど少なかったんです。大抵のお客さまはびっしりノートいっぱいに書かれるんですけど、鈴木様は外観や全体のイメージのご希望は書かれていなくて、猫の部屋、食洗機、ウッドデッキとか超ピンポイント。本当に最低限欲しいものだけを書かれているなという印象で、いつもと違うぞと、逆に戸惑ったことを覚えています。
奥さま
石牧建築さんの家を見に行ったら感じが良かったから、こういう家がいいなーとしか思わなかったですし、こういう家を建ててくれると信じていました(笑)。
ご主人
自分たちは、当たり前だけど家に関して素人。石牧建築さんの家を見て「これが良い」と思ったので、「石牧さんの家を建ててください」と。それが一番の希望でした。どんな提案をしてくれるのか、とてもワクワクしました。
西久保
ある意味プレッシャーでしたが、そういうオファーをいただけたことが本当にうれしかったですし、腕が鳴りました。実は内心「やった!」とガッツポーズしてました(笑)。石牧建築の良さを存分に詰め込んで、さらに私が好きなテイストをスパイスにした家を建てられるなんて、こんなチャンス2度とないかもしれないと。私もワクワクして楽しかったです。
奥さま
設計図を見ても、「良い!すてき!」としか感想がなかったです。唯一の変更は、キッチンの向きを窓側ではなくリビング側に、庭に向くように変えてもらったことでした。
西久保
石牧建築の家を本当に気に入ってくださったんだなと、うれしさが募りました。でも納戸としてご提案したつもりだった部屋が、お二人の中では最初から「猫の部屋」として認識されて話が進んでいったのは、楽しい誤算でした。私的には、猫も快適に住める家というイメージで、単独で猫の部屋を作ることは想定していなかったんですけど、うれしそうなお二人を見て「それは納戸です」とは言えず、今初めて言いました(笑)。

この家のポイントは、なんと言っても桜を中心としたところでしたね。

西久保
初めてこちらに伺ったとき、桜の木がとても印象的で、これをシンボルにした家という方向でイメージが膨らみました。家全体の造りや雰囲気はシンプルに仕上げ、ひとさじアクセントとして桜に向かって床板を斜めに張りました。桜の木へ目線が向くようになり、また部屋自体の視覚的拡がりも生まれます。私がこの家の設計でこだわったことのひとつです。大工さんにも「ここの出来栄えで、この家のすべてが決まる」と伝えました。
奥さま
どおりで!大工さんが時間をかけていたわけが今分かりました。実は毎日のように家づくりの現場を見に来ていたんですけど、床板をはめるとなったとき、最初に取りかかった角の数枚に、大工さんがすごく丁寧に時間をかけていたんですよ。「大変そうだなー」「あ、床板斜めなんだー」と思って見ていたんですけど、西久保さんからのプレッシャーがあったんですね(笑)。
西久保
手間がかかるのは分かっていましたが、本当にこの家の肝になる部分だったので、家づくりの想いをしっかり共有したいと思ったんです。
ご主人
斜めの床板とか、そういうアクセントの付け方の概念は素人にはないもので、まさにプロの仕事、こだわりを見せてくれた!という感じで感動しました。それに住み始めてみて、本当に桜の方へ意識が向くことに再び感動。僕たちにとっては当たり前だった景色が、桜を中心にした家を建ててくださったことで、特別な景色になったと思います。
奥さま
親族の家族もみんな集まって、お弁当作って、ウッドデッキでお花見もしたしね。それだけでも石牧建築さんに家を建ててもらって良かったって思えます。

実際に暮らしてみて、住み心地はいかがですか?

ご主人
本当に住みやすいと日々感じています。おしゃれだけど、いや、おしゃれだからこそ、すべて計算し尽くされていて、無駄がない。こういうのを機能美って言うんでしょうね。豪邸という言葉の概念も変わりました。今までは豪邸は贅沢な広さの豪華な家だと思っていましたけど、石牧建築さんの家に住んでみて、住みやすくて生活が楽しい家こそが豪邸と呼ぶにふさわしいと。普段の生活の中にある心の贅沢を感じられるかどうかって、大事だと思うんです。あとは、妻が毎日すごく楽しそうに暮らしていること(笑)。そこが僕の何より一番の満足ポイントです。
奥さま
周りの環境を最大限に生かしていて、自然に溶け込んでるところも私は好きです。
西久保
この環境、なかなかないなと思って生かしたいと思いました。最初に来たときは、正直「すごい所に来ちゃったな」と思いましたし、出会う虫たちがことごとく見たことのない大きなサイズだったのも、驚きましたけど。
奥さま
それ、私も思いました。私の生家は海の近くで結構な田舎だったのですけど、真逆の山奥の田舎に来たなと。驚くこともありましたけど、すっごく静かでこっちの環境の方が好です。ただ、初夏のカエルの大合唱だけは驚きを超えて衝撃的でしたね。でもあるとき、学者さんがわざわざカエルの声を録りにくるくらい貴重な場所だということを知って、ここにしかない特別な音楽なんだと思うようになりました(笑)。
西久保
こんなに自然に囲まれていて、景色も風も心地良いし、沢も近くにあって空気も何だか清らかだし、本当に良いところですよね。石牧建築の木の家にぴったりの場所だと思いました。

石牧建築は天竜杉など地元産の木を使っているのですよね。

西久保
そこが私たちの強みです。
ご主人
僕が家を建てたいと思ったきっかけを作ってくれたのは、石牧建築さんのこだわりが見える木の家との出会い。木をふんだんに使ってもらいたくて、作り付けの家具も家と同じ木を使って作ってもらえるよう、オーダーしました。
西久保
床をはじめとした家の素材や、テーブルなどの家具類は天竜杉。キッチンのカウンターは天竜産の山桜です。家具は「わざわ座」という家具デザイナー・小泉誠さんと大工さんのコラボ作品です。
ご主人
大工仕事とデザイナーというおしゃれ感と、すぐ隣の天竜で育った地元の木を使っているというこだわりも、非常に惹かれました。それから、西久保さんが設計士にもかかわらず、現場によく足を運んでくれることとか、墨付けを自らしてくれたことなどは特に感動しました。僕たちの家をつくるために、今までやったことがない大工仕事にチャレンジしてくれた。そのことがすごくうれしかったです。
西久保
そう感じていただけていたなら、私もとてもうれしいです。墨付けは本来、熟練した大工の技が必要な作業。大工のプライドのかかった仕事と言っても過言でありません。そんな大役を任せていただくことになり、鈴木様からの信頼の厚さに感動しつつも、これまでにないプレッシャーも感じました。しかし、お任せいただいたからにはやり切ろうと思いました。さすがに手刻みはできませんけど、石牧建築の仲間から身をもって大工仕事を学んでこいと背中を押され、大工さんに弟子入り状態で教えてもらうことになりました。春野の加工所に通って墨付けをした日々は、とても大変でしたが充実していて、とても良い経験ができました。そんな機会をくださったお二人に感謝しています。

この家のお気に入りポイントはどこですか?

ご主人
すべてです(笑)。さっきも言いましたけど、生活していて無駄な場所がないこと、そして奥さんが笑顔でいてくれること。全部が気に入っています。
奥さま
私はキッチン。特に壁面の一部に使ってあるグレーがかかった微妙な色合いのベージュのタイルがすごくいいなって。あとは、リビングに立って桜の木方向を向いて見上げたときの、障子と梁の感じがとても好きです。木のぬくもりが感じられるむき出しの梁はもちろんですが、上の窓に障子というチョイスがおしゃれだなって。
ご主人
そういうピンポイントなら、あります。漆塗りのトイレの床。床でも家具でもどこでもいいから、どこかに漆を塗ってかっこよくしてほしいとリクエストしたんです。それで、その場所は家ができるまでのサプライズにしてくださいとも。
西久保
トイレの床や、洗面カウンター、キッチンの側板など。あと、テーブルの裏の梁(たわみの止め)にも施しました。
ご主人
家ができたとき、宝探しみたいですごく楽しかったです。
奥さま
玄関も私は好き。木の外観なのに玄関だけコンクリートでモダン。ちょっと隠れ家みたいな雰囲気がかわいい。
西久保
ちょっと離れのような立ち位置にあるので、大きな玄関ではなく母屋の勝手口というイメージで、小さめに、そしてアクセントとしてモルタルの玄関にしました。私もここ、お気に入りの一つです。
ご主人
外観と言えば、このボコボコした押縁のデザインもおしゃれ。こういうの見たことがなくて、他にないなと。自慢の一つです。あと、表札の字は、西久保さんが書いてプレゼントしてくれたんですよね。最後の仕上げ、みたいな感じでうれしかったです。ありがとうございました。

最後にこれから家を建てたいと思っている皆さんにアドバイスを。

ご主人
一生物なのでこだわった家にした方が良いと思います。僕らも妥協して後悔したくないと思いました。石牧建築さんというすばらしい出会いがあって、お任せ状態で建てた家ですが、妥協したところはありません。この出会いが妥協するところがないという状況を生んでくれたと思うので、すごく恵まれているんじゃないかと思いますが、家を建てる会社を選ぶところで妥協しないことが一番かなと思います。
奥さま
良いなと思った家をつくっている会社と、建てる人との出会いは特に大切だなと思います。西久保さんに家づくりをお任せして、本当に感謝しています。暮らしていて、本当に困ることとか、こうすれば良かったと思うところがないんです。だから家を建てるときも、人との出会いは大切にしてほしいかなと思います。

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