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"技術"-TECHNIQUE のハナシ① ~石牧建築の躯体 標準仕様 とは~

SPECIAL

"技術"-TECHNIQUE のハナシ① ~石牧建築の躯体 標準仕様 とは~
石牧建築の躯体(上棟中)

技術のハナシ(TECHNIQUE)
part:1 ~石牧建築の躯体 標準仕様 とは~


石牧建築が真っ当な家づくりを行う上で、重要視している 
"素材"-MATERIAL・"設計"-PLANNING・"技術"-TECHNIQUE

完全自由設計をモットーに家づくりを行う私達チームの家づくりは、暮らし方や住まい手さんの性格に合わせて
様々なカタチになっていきます。
新しく家づくりをお考えの皆様に、石牧建築が標準装備としている仕様だったり、繰り返し行っている施工方法といった
いわば 【ISHIMAKI KENCHIKU STYLE】について紹介いたします。

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◎躯体とは
建築物の骨組みとなる部分を指し、建物の強度や耐久性を支える根幹を形成する部分のこと。
と、あらわされることが多いようです。
つまり、家の性能を表す部分と解釈して頂ければOKです!

このコラムにおいては、
構造強度にかかわる骨組みに加えて、温熱性能に関わる断熱などの建材や
換気扇や給気口をはじめとする電気設備などもすべて含めた
建物を支える機能全てとします。

石牧建築を検索してこのHPに辿りついた皆様は、その道中で
"手刻み"や"天然乾燥"、社員大工 etc...といったワードを見かけたことと思います。
それらは皆、躯体を作るための技術や手段を表しています。
それでは、石牧建築の躯体は具体的にどのような仕様なのか?と疑問を抱える皆様に簡単に紹介いたします。
以下の項目に関する詳細な解説や紹介について少しずつ掲載していきます。
気になる仕様や体感したい設備については完成見学会等でご体感いただけます!

【石牧建築の建物】

POINT①木造 在来軸組み工法で耐震等級3+を実現
自社大工が手刻みによって加工した、天竜の天然乾燥材を使用した在来軸組み工法の建物です。
全ての物件について、許容応力度計算法を用いた構造計算を実施して、耐震等級3(壁量充足率1.5倍)をさらに上回る性能を担保するようにします。

POINT②長期優良住宅認定の住まい
狭小地での建設など、認定要件から外れてしまう場合を除いて、原則長期優良住宅の住まいを建築設計します。
●断熱等級6以上
●一時消費エネルギー消費量等級6以上
●劣化対策等級3以上
●維持管理等級3以上 の他にも

〇ホルムアルデヒド対策(内装及び天井裏等)
〇換気対策A
〇光・視環境
〇単純開口率
〇方位別開口比 に関しても設計性能評価を実施して居住性能を担保するようにしています。

POINT③120mm(4寸)幅の構造材で軸組を強固に、無駄のない架構で美しく施工
通常3寸5分と呼ばれる105mm幅の構造材が主流の中、石牧建築では120mm幅の構造材を使用しています。
弊社の初代の時代など、大工さんは4寸角を使うことが多かったそうです。
より太く、大きな材料を使用することで構造的に強く、永く使用できる木造造に仕上げています。
また、しましま設計室の架構設計により無駄がなくシンプルな骨組みを形成することを心がけています。
また、化粧と呼ぶ、室内に表れてくる構造材は節の少ない美しいものを使用しています。
とくに、LDKの中心や、入り口などのメインスポットから見たときに一番美しくなるように木の使う位置や向きにまで心を配っています。
これは、自社大工が手刻みをしながら一本一本木を見て建築をしている成果の一つです!


POINT④床下まで室内ととらえた空調計画と太陽光発電エネルギーの再利用
石牧建築は基礎断熱(スカート断熱)を採用しています。
床下には通気口がなく、密閉されています。
そこで、床面ではなく基礎壁に断熱を貼り、床下を室内と同じ環境にしています。

床下は迷路のようになりながらも一体空間となり、各部屋の下でつながっています。
そこに、太陽光発で生まれた2次的熱エネルギーを取り込んでいます。
補助的ではありますが、コストパフォーマンス良く無駄を回収する、オリジナル工法を用いて
床下に暖気を取り込むことで冬の底冷えを解消しています。
詳しい方法については、ISソーラーで検索してみて下さい。

POINT⑤規格材料や流通材料を用いて合理的な設備計画
自然素材や大工さんの造作家具や手しごとにコストを割きたい。
でも、高性能な住宅にしたい。という欲張りな方が増えてきています。
勿論、私たちが家を建てるとしても同じことを考えてしまいます。

こんな時こそ、設計と施工が1teamとなった弊社ならではの経験で提案致します。
汎用設備に大工造作を掛け合わせることでオリジナルなデザインの設備を搭載することができます。
無垢板で仕上げた同時給排気のレンジフードや、宙に木の箱が浮いたような調光可能なLEDのペンダント照明に
造作キッチンや木質ハーフユニットバスも得意にしています。

小屋裏エアコンも床下エアコンも、ダクトを配管して空気を少しでも遠くへ届けたり。
アイデアと施工技術で解決いたします。

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written by :浅野太智 (石牧建築 設計部)