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"素材"-MATERIAL のハナシ②~木材の木取りについて~

SPECIAL

"素材"-MATERIAL のハナシ②~木材の木取りについて~

石牧建築が真っ当な家づくりを行う上で、重要視している

<木材の木取りってどんな技術?>

素材のハナシ(MATERIAL)
part:2 ~木材の木取りと天竜杉

石牧建築が真っ当な家づくりを行う上で、重要視している 
"素材"-MATERIAL・"設計"-PLANNING・"技術"-TECHNIQUE

完全自由設計をモットーに家づくりを行う私達チームの家づくりは、暮らし方や住まい手さんの性格に合わせて
様々なカタチになっていきます。
新しく家づくりをお考えの皆様に、石牧建築が標準装備としている仕様だったり、繰り返し行っている施工方法といった
いわば 【ISHIMAKI KENCHIKU STYLE】について紹介いたします。

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◎木取り とは、丸太から、木材を切り出す際に用途に合わせて製材すること。
つまり、完成した姿をイメージして木材を加工し、家づくりを行うことを意味します。

石牧建築の大工チームは、代表の石牧を中心として全員で同じ家の仕事を行います。
設計部との打ち合わせを行ってから、家を形にするのは大工の技の見せ所です!

材料の手配から始まり、墨付け刻み→木材の加工→組み上げや造作仕事→メンテナンスまで
全ての仕上がりを見据えて木を扱うからこそ、カッコいい木の空間に仕上がります。

たとえば、tayutau-HUTのリビングの景色をご覧ください。

<tayutau-HUT>


リビングの中央から見上げた際に、節が見えないように木材を仕上げています。
また、天井や枠材、小上がりの床は杉を用いており、柱や造作家具には色々な広葉樹を用いています。

このように、木材の木取りに力を入れて、チームで加工する石牧建築は
木材をたくさん使いながらもスッキリとした住空間を作り出すことが得意です。
自社加工場にストックしている、たくさんの広葉樹を木取りして、出来るだけ効率よく、適材適所に振り分けることで
一般的な広葉樹の家具に比べてコストパフォーマンス良く、木に囲まれた暮らしを提案しています。

節が見えない木を使うためには、材料費が高くなるのではないか。
と感じた方々もいらっしゃると思います。
もちろん、節の無い木材だけを求めると、製材屋さんにとっては大トロばかりを売るためにマグロを裁くようなものなので効果になりやすいです。
そこで、私たちはマグロを一頭買いして、自分たちで解体して料理を作り、盛り付けて、お客様に振る舞うところまで、自社で行うようにしています。


石牧建築 木材へのこだわり から抜粋>

たとえば、図のように製材方法を工夫することで節の少ない木をたくさん生み出すことができるのです。
木は成長するにつれて、年輪の外側がバウムクーヘンのように分厚くなり、大きくなっていきます。
その際に、枝を巻き込むのですが、その根元が節となります。そのため、節は丸太の中央に近くなると多くなり、外に向かうにつれて少なくなる傾向があります。
従来、丸太を加工する際は大きな材が取れるように真ん中で製材する(芯持ち)が主流でしたが、近年大径化がすすむ丸太に合わせて少し小さな材を2つ取る(芯去り)加工を行うことで
同じ一本の丸太から美しい面を持つ材を2つ取ることが出来るようになります。

このような考えは、日々現場で木の仕上げを考えている大工さんから製材屋さんへ依頼したアイデアの一つ。
より良い収まりや、仕上げを考えている大工さんの為ならと、柔軟に対応してくれる製材屋さんが仲間にいることも大きな強みです。
これらのような、経験値を活かしてより美しく、コストパフォーマンスのよい家づくりを行っています。

上記の木取りのハナシは、どのような樹種にも言えることですが、特に私たちが得意としているのは杉材です。
それも天竜杉。

地元の材を浜松の人間である私たちが使用する、いわば地産地消なモノづくりは
コストの面だけでなく、多方面でのメリットがあります。
詳しくは、木材へのこだわり ページをご覧ください!

いかがでしょうか。
私たちが日常的に行う、木材の使い方について少し感じて頂けたなら幸いです。
実際に目で見て、体感したい方は見学会などのイベントにて、実際の住まいを体感してみて下さい!
皆様のご来場をお待ちしております。

見学会 開催のご案内は、【おしらせ】 ページより行っています。
是非ご覧ください!

written by :浅野太智 (石牧建築 設計部)