1.瑕疵担保責任保険
2.地盤の保証
3.住宅設備の保証
4.白蟻保証
5.定期点検
と大きくこの5つになります。
では、
1.住宅瑕疵担保責任保険について
こちらは、
●構造耐力上主要な部分
●雨水の浸入を防止する部分
を、国で指定された保険法人(第三者機関)を利用し10年間保証しています。
10年目以降はダメなの?
という方にも有償にはなりますが延長保証も準備しております。
パターン① 10年目から5年毎の延長
パターン② 10年目から初回5年の延長で15年時から10年での延長
パターン③ 10年目から10年延長し20年目から5年延長
延長瑕疵保証については上記の3パターンで準備させて頂いてます。
どのパターンも、10年目には定期点検とは別に現況検査をさせて頂きます。
10年間の再延長をするには必ず一定以上の防水リフォーム工事をする事が前提となります。
ですので、
今は問題なくとも、将来に向けて先行して予防していくという考え方。
それも一つの考え方だと思います。
石牧建築としては、
あらかじめ使う素材に関して耐久性の高い素材や維持できるような工法を選定・採用する事を心がけています。
定期的に検査をし検査結果の内容をふまえた上で、必要であるところ、必要そうなところをメンテナンスする、
そうすれば過剰なメンテナンス費用の支出を防ぐ事になりますし、
築年数を重ねていくと定期的に検査するという事が家のためにもなると考えています。
ということで、パターン①をオススメします。
現在、瑕疵保証は、国で定めている最大の延長が引渡しから25年となっています。(2020年5月調べ)
2.地盤保証について
基本的にすべての物件で地盤調査します。
こちらは住宅では一般的な調査方法のSS調査の様子。
調査をすると
地盤の状況を報告してくれます。
こんな風に地盤の調査をしたポイントごとにデータをいただきまして、
そのデータをもとに、上部の家の重さと地盤の状況をみて地盤改良の有無を検討します。
地盤改良がいらない ・・・ 地盤保証20年
地盤改良が必要 ・・・ 必要な改良をすることで地盤保証20年~30年
(採用する改良の工法により保証年数が違います。)
となります。
※どちらも、不同沈下に対する保証となります。
改良が必要となった時は、
弊社ー構造設計を依頼しているパートナーの設計事務所ー地盤改良会社と工法を検討します。
地盤改良に用いる工法としましては、鋼管杭・砕石パイル工法を良く用います。
一つに絞らないのは、コストも含め地盤の状況、立地条件により適切であろう工法を採用したいためです。
また、保証が長い方がいいのでは?
という考えや声も聞こえてきそうですが、
住宅を建築し、その建物と地盤の関係で起きる不同沈下事故のほとんどは、
10年以内と聞きます。(3~5年で起きる事が80%とも)
それ以降に起きる沈下事故は近隣の影響(近隣で擁壁を建てるなど)がほとんどで、
近隣の影響による事故は保証対象外なのです。
3.住宅設備機器の保証
メーカーの保証はほとんどが1年・・・
そんな中、
弊社の標準としている設備機器(主要国内メーカー)をメーカー保証が過ぎても引渡しから5年間
安心してもらうための保証を付けています。
最近の住宅設備機器は電子制御しているのが多く、
家電だと、『当たり外れ』みたいな言葉を使われることもありますが、
そういった所から少しでも安心していただく内容となっています。
4.白蟻に対する保証
※日本しろあり対策協会は、「効力」と「安全」を認定しているシロアリ駆除薬剤には、
5年の効果があるとされています。
そのため、5年が基本となり5年毎に点検し再施工をしていけば白蟻の対する保証の延長ができます。
5.定期点検
お引渡しから、1年・5年・10年と無償の定期点検を実施。 第三者を入れ、より手厚い点検をという方には有償にて3年・7年と準備しています。
第三者を入れるのは、
作り手の視点のみではなく、フラットな立場で見てもらえるという事にあります。
定期点検以外でも、
不具合の相談や家の相談は随時もちろん受けてます。
5年目・10年目というのは、
白蟻のための点検をし、保証を延長するかどうかという時期に合わせています。
まとめ
弊社では、全棟長期優良住宅の認定を取得しています。
その中に維持管理という項目があります。
定期点検はチェックリストを用いてチェックしていきます。
その定期点検の結果、修繕や延長保証の有無などを病院で言うカルテのように、
住宅の履歴として一軒一軒、住宅履歴登録をし保存していきます。
履歴を残していく事で、
家の状態・情報を明確にできると共に長く住んでいくうえで、
その家自体の資産価値を高める事になります。
お施主様、ひと家族ひと家族で違う生活が建てて頂いた家にあると思います。
普段のメンテナンスなどは、お施主様にしていただかなくてはならない事もあります。
日々のメンテナンス・定期的な点検と一緒になって末永く愛着を持って過ごしていただけたら幸いです。
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コラム筆者 | 設計 佐原