エアコン1台で家全体を暖めることができるため、導入費用やランニングコストを抑えられると期待されています。
しかし、その仕組みやメリット・デメリット、導入における注意点などを正しく理解しなければ、期待通りの効果が得られないばかりか、かえって後悔する可能性もあります。
今回は、床下エアコン暖房の導入を検討されている方が、失敗なく快適な住まいを実現するための情報を提供します。
床下暖房(エアコン)のメリット・デメリット
1:導入コストとランニングコスト
床下エアコン暖房の導入コストは、使用するエアコンや工事の規模によって異なりますが、床暖房などに比べて比較的安価に抑えられることが多いです。
当社では坪単価100万円未満で家づくりが可能ですので、興味がありましたらお気軽に当社までご相談ください。
ランニングコストに関しても、高気密・高断熱住宅であれば、エアコン1台で家全体を効率的に暖めることができるため、電気代の節約に繋がります。
ただし、住宅の断熱性能が低いと、ランニングコストが高くなる可能性があるため注意が必要です。
2:快適性と省エネ性
床下エアコン暖房は、床下から暖気を上昇させることで、足元からじんわりと部屋全体を暖めます。
直接風が当たるわけではないため、快適な暖かさを感じられます。
また、高気密・高断熱住宅と組み合わせることで、省エネルギー効果を高め、電気代の節約に繋がります。
しかし、暖まるまでに時間がかかることや、住宅の構造によっては、部屋によって温度差が生じる可能性もあります。
3:デザイン性と自由度
床下エアコン暖房は、エアコンを床下に設置するため、室内に設置する機器が目立たず、デザイン性を損なうことがありません。
また、床材の選択にも制限がないため、自由にデザインを選ぶことができます。
4:シロアリ対策の必要性
床下は、シロアリにとって好ましい環境であるため、床下エアコン暖房を導入する際は、適切なシロアリ対策が不可欠です。
断熱材の種類や施工方法などを検討しましょう。
5:冷房性能の課題
床下エアコン暖房は、暖房性能に優れていますが、冷房性能はそれほど高くありません。
冷房運転を行うと、床下に冷気が滞留しやすく、部屋全体を冷やすのが難しい場合があります。
そのため、冷房機能は補助的なものとして捉え、主要な冷房手段は別の方法を検討する方が良いでしょう。
6:メンテナンスの容易性と注意点
床下エアコン暖房のメンテナンスは、基本的に設置したエアコンのメンテナンスと変わりません。
フィルター清掃や定期点検を行うことで、故障を予防し、長く快適に使用できます。
ただし、床下の点検口からメンテナンスを行う必要があるため、点検口の設置位置や大きさなどをあらかじめ確認しておくことが重要です。
床下暖房(エアコン)導入のためのチェックリストと失敗しないための対策
1:住宅の断熱性と気密性
床下エアコン暖房を効果的に活用するためには、住宅の断熱性と気密性を高めることが不可欠です。
高気密・高断熱住宅であれば、少ないエネルギーで家全体を暖めることができます。
新築では、設計段階から断熱材の種類や施工方法などを検討しましょう。
石牧建築では、「省エネルギー対策等級4★★★★」の基準を満たした家づくりを行っています。
これは標準性能として「UA値0.46以下、HEAT20 G2」を実現しており、断熱性能を高めることで外気に左右されない快適な暮らしを提供します。
環境負荷を抑えつつ、エネルギー効率の良い家計に優しい設計です。
・高い断熱性能
全棟で温熱計算を行い、住まいごとに最適な断熱設備を選定しています。
高断熱は光熱費を削減し、家族の健康と快適な室内環境を両立します。
・高い気密性能
施工には可変気密シートやバリアボックスなどの最新技術を採用。
社員大工が断熱施工講習を受けたうえで手がけるため、平均C値0.5という高い気密性能を達成しています。
2:床下の空間と換気
床下エアコン暖房には、床下に十分な空間が必要になります。
また、床下の換気を適切に行うことで、結露の発生を防ぎ、シロアリ対策にも繋がります。
床下換気口の設置や、床下空間の通気性を確保するための工夫が必要です。
3:エアコンの選定と設置方法
床下エアコン暖房に適したエアコンを選ぶことが重要です。
設置場所や部屋の広さ、必要な暖房能力などを考慮し、適切な機種を選びましょう。
また、設置方法によっては、工事費用やメンテナンスの難易度が変わるため、最適な方法を選択することが大切です。
まとめ
床下エアコン暖房は、導入コストを抑えながら家全体を暖めることができる省エネルギーな暖房システムです。
しかし、住宅の断熱性・気密性、床下の空間、シロアリ対策、エアコン選定、施工業者選びなど、導入にあたっては様々な点に注意が必要です。
今回紹介した情報を参考に、快適で失敗のない導入を目指しましょう。
また、床下エアコン暖房を導入する際は、住まいの断熱性や気密性を向上させることが大切です。
今回ご紹介したように、石牧建築では「省エネルギー対策等級4★★★★」の基準を満たした家づくりを行っていますので、興味ありましたらお気軽に当社までご相談ください。