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天竜材の魅力について!日本三大人工美林が生み出す奇跡の素材

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コラム

天竜材の魅力について!日本三大人工美林が生み出す奇跡の素材
天竜材の魅力について!日本三大人工美林が生み出す奇跡の素材
日本の伝統的な家づくりに欠かせない木材。その中でも、私たちが最も多く使用しているのは「天竜材」です。
静岡県浜松市天竜区の山山で生産される天竜材。
今回は、天竜材の魅力を、その優れた特性、歴史、環境への配慮といった様々な側面からご紹介します。

天竜材の魅力・その優れた特性と歴史


天竜材の品質と特徴



天竜材は、静岡県浜松市周辺の天竜川流域で生産される木材です。
この地域は、南アルプスと天竜川によって形成された急峻な山林地帯でありながら、温暖な気候と豊富な雨量に恵まれています。
雪もほとんど降らないため、まっすぐで節の少ない良質な木材が育ちます。


天竜材の主たる樹種はスギとヒノキです。
特にスギは、その美しい木目と優しい肌触りが特徴です。
同じ太さの他の地域のスギと比較して、天竜杉は年輪が緻密で、強度と耐久性に優れています。


また、ヒノキも同様に、芳醇な香り、高い耐久性、そして美しい木目が魅力です。
天竜材の品質を決定づける要素の一つに、ヤング係数があります。
ヤング係数は、木材の弾性係数を表す指標で、数値が高いほど強度が高いことを示します。


天竜材は、ヤング係数E70以上のものが全体の約8割を占め、建築材として高い強度と信頼性を誇ります。

私達が用いる天竜材は、重油を使って乾燥させる機械を使用せずに、じっくりと2年ほどかけて自然乾燥させる
天然乾燥材を採用しています。
環境に対して配慮している手法であるだけでなく、油分が抜けにくくなり、色つやが増したり、経年変化がより良くなる効果も期待できます。

天竜材の歴史と背景



天竜材の歴史は古く、江戸時代中期には本格的な植林が始まりました。
明治時代には、天竜川の治水事業の一環として、大規模な植林が行われ、現在では「日本三大人工美林」の一つに数えられています。
長年にわたる植林と森林管理によって、天竜地域には約10万ヘクタールもの広大な人工林が広がっています。


この広大な森林は、40万戸相当の住宅を建設できるほどの豊富な木材資源を供給しています。
現在では、住宅用木材に適している51年生以上のスギ、ヒノキが全体の約60%を占めており、安定した供給が期待されています。

天竜材と環境への配慮



天竜材の生産は、環境への配慮を重視して行われています。
持続可能な森林経営を推進することで、将来世代にも豊かな森林資源を残すことを目指しておりFSC認証を取得しています。
具体的には、適切な間伐や下刈りを行い、森林の健全性を維持しています。


また、植林された木材の伐採後には、再び植林を行い、森林の再生を図っています。
さらに、天竜材は、地元の林業従事者によって、丁寧に育てられ、伐採、加工されています。
地域経済の活性化にも貢献していると言えるでしょう。

私たちがお世話になっているフジイチさんは毎年、林業体験ツアーを企画しています。
上記のような、林業の実務やプロ目線での話が聞ける、面白いツアーです。


フジイチさん 主催の植林ツアーに参加した時の様子。
ご参加の予約はフジイチさんのHPからできます!

天竜材の活用と選び方



大工であり、設計チームである石牧建築は手と頭で木材について理解を深めながら家づくりを行っています。
私たちの木づかいに対するこだわりはSNSやイベントの際に紹介していきます。
気になることがあれば資料請求やお問い合わせからご質問ください!